渋谷すばるという男を愛した記憶
関ジャニ∞をはじめて生で観たのは2005年、夏。
それから時は経ち2018年、関ジャニ∞はまた、少し先を歩くことになていました。
渋谷すばるの脱退、退所。
こんなブログ今更って、自分でも思ったんですがなんだか晴れない気持ちをここで少しだけ、吐き出したくなってみました。
気持ちの整理、のようなものですね。
あぁもう、泣いてしまう。早い早い。
関ジャニ∞を好きになったのは、母と姉の影響でした。母は丸山隆平さん、姉は大倉忠義さん、錦戸亮さん担当。
そして私は渋谷すばる、という男と出会いました。
身体中に染み渡るような、脳天直下、ガツンと衝撃を与えるような。
そんな歌声を持つ渋谷すばる、という男。
そんな男が、まさか関ジャニ∞を脱退するだなんて、予想だにしませんでした。
だってすばるさん、関ジャニ∞大好きじゃないですか。
関ジャニ∞が奏でる音楽も笑い声も笑い顔も、大好きじゃないですか。
すばるさんがね、大きな口を開けて目尻に皺を寄せて声を上げて身体跳ねさせて笑うような、あの笑い方が大好きなんです。
吸い込まれてしまいそうな大きな黒目も。
あの独特な笑いのセンスも。
でもやっぱり一番好きなのは
歌
なんですよね。
渋谷すばるの歌う歌
心臓と結びついてるんじゃないかって、真っ赤なコードを握りしめて歌う姿。
歌うことが生きることだと、体現するようなあの姿。
無くても何か、見えるじゃないですか、マイクと心臓を繋ぐような渋谷すばるに絡まる真っ赤なコード。
それが、結果として渋谷すばるという男を、連れて行ってしまったんでしょうかね。
それが運命だったのでしょうか。歌うという彼の運命、宿命。
関ジャニ∞を、渋谷すばるを、アイドル、も表現していいのだろうか。
そう、疑問を抱いたことがありました。
アイドル、を目指しているのかどこか違うところを目指しているのか、特に自担である渋谷すばるさんは尚のことそう強く思わせる言動もありました。
でもね、渋谷すばるさんソロで出演した時、
と書かれたTシャツを着て出たあの時、言ったじゃないですか
「関ジャニ∞っていう アイドルグループやってます」
あぁ、アイドルでいいんだって。渋谷すばるはアイドルでいてくれるんだって。
心底安心しました。
最初に週刊誌に記事が載った時。
嘘つけよ
って思いました。
関ジャニ∞は関ジャニ∞だぞって。あの、関ジャニ∞を愛してやまない男が関ジャニ∞脱退なんて有り得ない。
って、思ってました。
それが打ち砕かれる瞬間、来ちゃいましたよね。
FCサイトからのお知らせメール。
嘘でしょ、嘘だよね。まさかね。
予告された時間に開いたパンク寸前のFCサイト。
そこに載っていたのは
渋谷すばるの脱退についてのメンバーのコメント
もう、涙も出ませんでした。
だってそんなの信じられないじゃないですか。
だって渋谷すばるが関ジャニ∞を抜けるなんて、信じたくないじゃないですか。
泣きながら電話をしてきた友達にも、なんだかどこか冷静になって電話を切って。
改めて読み返した、関ジャニ∞7人のコメント。
なんでしょうね。
意味がわからない、以外の感情は浮かびませんでしたよね。
6人で行われた記者会見。
横山さん、泣かないでよって、泣いたらほんとみたいじゃんって。
正直ね、ここ数年、関ジャニ∞から離れてたんです。
JUKEBOXで燃え尽きた、って感じでした。
それがね、
やっぱり好きだ、関ジャニ∞が、渋谷すばるが好きだ、LIVEに行きたい
って、2018年元日、FCに入り直したんです。
それがね、数ヵ月後には、もう、関ジャニ∞の渋谷すばるは見れないと知ることになるんですよ。
遅かったんです。もう、遅かったんです。
大切なものって失ってから気づくって、本当にそうなのかもしれないですね。
それでもLIVEに行くって、決めたんです。
7月23日 ナゴヤドーム
8月24日 京セラドーム
2公演が決定しました。
正直すごくこわかった。渋谷すばるのいない関ジャニ∞をみることが。
ナゴヤドームなんてギリギリまでね、本当に逃げ出そうかと思ってたくらい。
入場だけして、逃げようって。そんなこと思ってました。
でも私、逃げませんでした。
当たり前でしょって、思う方もいるかもしれないけど、当たり前じゃないんですよ。
だって人生で一番愛したアイドルが、いないんですから。
7人の関ジャニ∞はもう居ない。
そう、呟いて始まったライブは、1曲目から大号泣。
渋谷すばるの声がないんです。
恋焦がれた渋谷すばるの声。
渋谷すばるの歌う姿がないんです。
愛した渋谷すばるの姿。
それでも逃げなかった理由って、やっぱり関ジャニ∞が好きだから。
それとね、渋谷すばるの残した言葉です。
「6人の関ジャニ∞に期待していてください」
すばるくんがそう言うなら、すばるくんがそう言うなら、やっぱり関ジャニ∞って、素敵なんだろうなって、ね。
そうして臨んだ2公演でしたが、関ジャニ∞のメンバーは言ってくれるんです
「すばるくんがすきならすばるくんを追えばいい」
「でも形の変わった関ジャニ∞を抱きしめて欲しい」
って
この人達は、渋谷すばるが好きなままの、渋谷すばるを愛したままの赤いコードの絡まった何かを失くした私たちのことも、受け入れてくれるんだって、思いました。
たくさん、泣きました。
たくさんたくさん、泣きました。
錦戸さんがね、名古屋で言うんです
「関ジャムの放送の時に泣いたけど、あれでスッキリしたところがある。だからみんなも、なくなりなんなりして気持ちの整理したらいい」
って
そのあと歌った大阪ロマネスク
関ジャニ∞7人最後の生放送、あの時歌った大阪ロマネスク。
もう、堪んないじゃないですか。
渋谷すばるはいないのに、渋谷すばるがいるんですもん、どうしたって消えないくらい強烈な姿が歌声が刻み込まれてるんですもん。
会場から聞こえる啜り泣く声にね、錦戸さん落ちサビのあとになんて言ったと思います?
「笑え 名古屋!!!」
さっき泣けって言ったのに、さっき泣けって言ったのにそんなの卑怯じゃないですか。
この時の錦戸さんの声ってば、脳裏に焼き付いて離れないんですよ。
さらに曲終わりに村上さんなんて言ったと思います?
「よう泣いとんなぁ」
村上さん最高だよ、関ジャニ∞最高だよ、この瞬間、そう思いましたね。
この時初めて、泣けたんです。
この時初めて、感情が止まらないくらい、泣いたんです。
そんな場を、彼らは与えてくれました。
そうして7人の関ジャニ∞をもう少しだけ、もう少しだけ夢見ることになりました。
そしてその日から、自分に与えた猶予は約1ヶ月。
自分にとっては2度目の6人の関ジャニ∞。
これを最後にしようって、そう、決めたんです。
それでもやっぱり、渋谷すばるの姿を探して、渋谷すばるの歌声を探して、渋谷すばるの笑い声を探してしまう。
オモイダマの落ちサビ渋谷すばるの歌っていた落ちサビ
安田章大さんが歌い上げてくれたあのパート
名古屋で聞いた時も、札幌公演のものをワイドショーで聞いた時もその歌声の中に「渋谷すばる」を込めていたように思えたんです。
どこか歌い続けてきた渋谷すばるを彷彿とさせるような、意識してしまっているような。
それが、京セラドームの時には無かったんです。
安田章大の歌声
だったんです。
寂しいのに、最高に嬉しかったんです。
だって安田くんの歌ですから、安田くんの声と想いで歌って欲しいじゃないですか。
歌ってやっぱり、変わるんですよ。
歌ってる人の心が反映されちゃうじゃないですか、強いんですよ、
安田くんも。
錦戸くんも。
大倉くんも。
丸山くんも。
村上さんも。
横山さんも。
強くいてくれるんですよ、失ったものは同じはずなのに、強く、強く進めるように手を引いてくれるんです。
誰も、はぐれないように。
なんだよエイター
最高に愛されてんじゃねーか
この京セラドームでも泣きっぱなしでした。
でもね、名古屋の時みたいに、すばるくんを探して泣くばっかりじゃなかったんです。
この頃もう、日本にはいないであろうすばるくんって、この6人のライブ観てないんだよな、もったいないよな、見てもらいたいな。
って。
だったから。
この関ジャニ∞のライブの帰り道、若い女の子2人も関ジャニ∞のライブ終わりだったようで、感想を伝え合う中、
「隣の人がさぁ、ライブ中ずっと泣いてるんだよね。ずっと泣いて見もしないの。お金払ってるのに来なきゃいいのにって思った」
という言葉を吐いていたことが、なんだかとても悔しく思えました。
私のこと、ではないのですが、渋谷すばる担の方だったのかもしれない。
何故、どうして愛した渋谷すばるを失った上にそんなことを言われなければならないのか、悔しかったです。
気持ちの整理をするために、関ジャニ∞が好きだから、その場にいたのかもしれないその方を、どうしてそんな言い方をしてしまうのだろうと、悲しくもなりました。
そんな事件はひとつだけ、でしたが。
残っちゃいますよね、こういうの。
今更渋谷すばる以外の担当なんて見つかりません。
でもやっぱりね、関ジャニ∞が大好きなんです。
6人になってリリースされた
「ここに」
この曲にも正直渋谷すばるを探してしまう自分がいます。
すばるくんだったらどこのパートなんだろうか。
どんな始まりをみせてくれるんだろうか。
ダメなエイターですかね。
でもまだもう少し、慣れるまでその都度どうしようもなく落ち込むけど、まだ少しだけ、このままいても関ジャニ∞は受け止めてくれるのかなって。
6人の関ジャニ∞なら、そんなエイターでもはぐれないように手を引いてくれるのかなって。
渋谷すばるが与えてくれた、最高に誇らしい名前を持って、
最後に叫んでくれた名前を持って、
関ジャニ∞の進む道を、共に歩んでいけたらなと、思っている日々です。