ジャニーズWEST新曲『春じゃなくても』を聴いたはなし
ジャニーズWESTさん新曲
『春じゃなくても』のショートバージョンを聴いた。
人に会いたいという気持ちが爆発した。
何となく過ごしている日々に、何となく慣れてきた今。
朝起きる、朝ごはんは食べたり食べなかったりして、仕事に行く、昼ごはんは決まってインドカレー、緊急事態宣言による時短営業でいつもより2時間、3時間はやく帰宅して、バラエティやドラマを見て、日々誰かが頭を下げて日々誰かを責めて日々誰かが感染していて、そんな情報を得る番組を夜にみるのは少しばかりしんどいので自分の心を守るためにWESTさんのライブDVDをみて、深夜3時、4時に寝る、そして朝起きる。
家族、職場の人、お客さん、店員さん、もちろん生きている上でいろんな人と接してはいるけど、圧倒的に足りないものが共通言語での対話。
どのジャンルだって構わない、オタク同士の共通言語での対話。
地元の町おこしお兄さん、ジャニーズ、Kポ、ダンサー、アニメに漫画になんでもいい。各々自分のいいと思ったものをいいと思ったように好き勝手にでもたまには確実に相手の趣味趣向を捉えたプレゼンをしてみたりする。
振り返るとそれが欠けたことはここ数年なかった。
気の合う仲間との共通言語での対話。くだらないことから真面目なことまで、なんでも話せてしまう共通言語。
また明日ね、なんて数時間後の約束をして別れることも少なくはなかった。
家族に言えない言葉も職場の上司にはかけられない言葉もグッと飲み込んだ言葉もなんとなく吐いてしまえる共通言語を持つ友人との対話。
人と会えなくなってからこれが大切だったと気づくまで時間はかからなかった。
自分の中から少しずつ少しずつ何かが欠けてくのは明らかだったから。
漠然とした不安と不満の中でもきっと人と対話出来ていたらなんとなく笑って過ごせてたかもしれない。でもそれが出来ない日々をなんとなく過ごしてしまっていた。
これ、しんどいな。
それが『春じゃなくても』を聴いた瞬間、なぜか爆発した。
涙が出た。
なんとなく過ごしている、人に会わない対話のない日々をあの瞬間実感した。
胸の真ん中あたりをぎゅうっ、と締め付けるような。
優しいような、暖かいような、でもなんだか苦しくて、切なくなった。
どうしようもなく人に会いたくなった。共通言語を持つ友人と他愛もない会話をして一日を終えたくなった。
明日のことはわからないけど
つまり未来は可能性だらけ
もっと単純に笑ってたいよな
この歌詞が突き刺さって抜けない。
あとちょっとがんばればまた会えるかな
あとちょっとがんばればみんなでわっと集まれるような過去の未来がやって来るのかな
なんて思ったらどうしようもなく人に会いたくなった。
思えばあと少し、あとちょっと、って思わせてくれるのはWESTさんだった。
私が出会ったのは去年の夏。
FNS歌謡祭での『証拠』
アクリル板を隔てて歌っていた7人が、アクリル板から飛び出して隔てのない景色を見せてくれた時、
あと少しの我慢かもしれない、そんな夜明けを感じる希望をくれた。
あれから数ヶ月経って、今はまだ緊急事態宣言の最中。
あと少し、ではなかったけどあと少し、あとちょっと、そんな希望を日々繋げていけるだけで生きられる。
あの時もそう、漠然とした不安と不満ばかりでどうしようもない日々に、
頑張っている証拠だよ
そう言ってくれたのがWESTさんだった。
たとえ自分が頑張ってるつもりであっても、頑張ってるね、頑張ったね、なんて言って貰える瞬間は少ない。
言って貰える瞬間は何かを成し遂げた時、目に見えて挑戦した時。
何かわからないものに耐えて何かわからない不安に心が簡単にぷちっ、って潰れそうになるのを頑張って耐えたところで誰も頑張ったね、なんて言ってくれない。
でもWESTさんは言ってくれた。
あの時心のどこかで求めていた言葉をくれた。
思うようにエンタメが摂取出来なくなった2020年、ただ息をしているだけになった。
生きて身体を動かすために息をしているだけ。
心は停止状態。
エンタメに生かされてたことを実感した。
あの日のサンボさんとのコラボのように、
声出して飛び跳ねて煽って煽られて楽しいヤバいって共通言語を持つ友人と興奮に任せて対話をする、そんなことが私の日常だった。
それをまた今、取り戻したい。
なんてそんな、ジャニーズWESTさんと出会えてよかったなぁ!っていう、話でした。
rainboW早く手元にほしい。
そんな私が人と会えるまであと数日。
あとちょっと、あと少し。繋いでがんばりますよっと。